って!駄目駄目!
暴走しないって決めたの!
可愛い乙女を演じて…
彼氏作るんだから!!
あたしは言葉を飲み込んだ。
「…何?」
「えっ!?」
「あのねぇって言ったじゃん。
お前、さっそく老化?」
ププッと笑う男に
あたしの鍋はまた沸騰し始める。
…が、また急いで水を入れて
冷やす。 そう、冷静に!
そう唱えてあたしは乙女チックに
「あ、それは独り言!
…ところで、生徒指導室って
どこにあるか知ってますか?」
うわ…乙女チックて気持ち悪ぃな。
あたし…無理かも。
「俺も今から行くんだけど」
「っへ?」
「てか、お前も?プッ、遅刻かよ」
この男の第一印象。
人を挑発するのが
やたら好きそう。

