そろそろ行くか。
あたしは渋々立ち上がり、
教室を出る。
そして、キョロキョロと生徒指導室を探す。
マジで…広くない?
何?どこ?生徒指導室って?
誰かいないわけ?
…とその時。
前からいかにも問題児って感じの
男が向かってきた。
でも…イケメン。
無造作にセットされた茶髪に
キリッとした二重。
すっと伸びた鼻筋に
綺麗に整った唇。
コイツを見ればみんな絶対
イケメンって言うな。
このあたしが認めたんだし!
あ、どうせならコイツに聞いてみるか!
意外に優しかったりして。
変な期待を抱えながら
あたしはその男に話しかけようとした瞬間。
「さっきから何見てんだよチビ。」

