「ごめ、……あの、うまく言えなくて、っ、
……────ひぅ、っ」
なんの前触れもなく、片脚を持ち上げられて間に膝が割って入ってくる。知らない熱がゆっくりと押し当てられて、パーカーを握る手に力が籠る。
独特の感触に腰をびくつかせれば、は、と熱を滲ませた吐息が落とされて。
「、わかる?これ」
「~っぁ、……ま、って、おさな、いで」
熱を押し当てながら、お臍の周辺をくるくると円を描くようになぞる。誘うような手つきが余計に下腹部を纏う気だるさを増幅させるから、じわっと頬が熱を帯びる。
「そろそろ顔隠すのやめよーか?」
「も、ちょっと……だけ、おねが、っ!」
ふれた部分からじくじくと広がっていく熱も快感も、すべてわかっているように扱うこのひとは、うつくしく、危険で、やさしい笑みを深める。
「おれのしたいように、優しくする」
''優しくする''
二重の意味にも取れるそのセリフの真意を暴く時間も余裕も、わたしには残されていなかったのだと、後に思い知らされることになる。



