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「……~っひ、ぁ、っ!」
ゆるやかに高まっていく熱が弾けるたびに、視界が白に染まる。ふわふわと現実味のなかったそれが、輪郭を捉えたように鋭くなってあっという間に全身に回る。
────この熱に抗う術なんて、しらない
「こころ」
「っぅ、きりくっ、」
耐えきれなくなって顔を背ければ、かぷり、耳朶にやわく歯を立てられて、鼓膜に直接流し込むように甘く掠れた声でささやかれる。
拒む隙なんて、はじめから与えられていなかったのだ。
「カオあっつ」
「っれの、せぃ……っ、」
「あー……ん、」
─────おれかも、なんて。
ゆるりと細められた瞳が、弧を描く。
「声我慢すんな」
「……~って、は、ずかし、」
「おれに全部くれるんでしょ」
崩れているであろう前髪を手のひらで整えてくれたきりくんは、するりと耳の縁を撫であげて、こちらを試すように小首を傾げるから。
こくん、とちいさく頷けば、甘やかすみたいなキスが降ってくる。



