「……離れない約束って、いつまで?」
「、きりくんがもういいよ、ってなるまで」
「(じゃあ、ずっと傍にいて。おれがいいって言うまで、ずっと、しぬまで)」
……そんなの、一生来ないけど。
──────おれはこころじゃなきゃ駄目で、だからこそ、こころには近づきたくなかった。
誰よりも大事にしたいのに、時々ぐちゃりと壊してしまいたくなる。ずっと傍にいて欲しいけど、失った後を想像すると吐き気がするから距離を詰めすぎるのは怖い。
───────……でも、あと少しだけ、おれだけが独り占めしていたい。きりくん、と控えめにおれを呼ぶ声も、ふわりと綻ぶようにはにかむ表情も、透き通るようなやわい肌も、ぜんぶ、全部おれだけのものになればいいのに。
不安になると裾を引くクセも、ばかみたいにお人好しなところも、……泣き顔がしぬほど綺麗なことも、おれだけが知ってればいい。脆い感情を溶かすのはおれの前だけがいい。
……もう、頭がおかしくなるくらい、おまえのことしか考えられないの、もはや病気なんじゃないの。



