─────────……かわいい、とか、最早そういう次元じゃない
「…………ほかは?」
「きょう、桜玖さんにお菓子に合う紅茶いろいろ教えてもらったから、今度一緒に飲んでみたい。……あ、きりくんに飲んでもらう前に、いっぱい練習するから、たぶん味は大丈夫だよ」
「ふ、うん。……期待してる」
溶け合う純度に流されて、自分の感情が綺麗なものだと錯覚しそうになる。
「あとは、きりくんがわたしとしたいって思ってくれてることがあるなら、それも追加して。……やっぱり、ぜんぜん100個に到達しないよ、〜っぁ……?!」
─────────すきなように触れたら、おれのしたいようにしたら、壊してしまう。そうやってずっとかけていたストッパーをぶっ壊されたのは、"あの夜"から2回目か。
「き、く、〜……ぁ、んんっ、」
無意識に、衝動に突き動されるまま、……お許しが出たんで、すきなように触れることにした。
わざと弱い項を噛んで、歯を突き立てる。
皮膚に食い込んだ歯にやわく力を込めれば、白い肌にうっすらと浮かび上がる赤いアトに、心臓の汚い部分は簡単に満たされて、そんな自分の単純さに笑いそうになる。



