𓂃 𓈒𓏸⋆͛☽.゚
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白く曇った湯気が肌に纏わりつく。
両膝の前で固く閉じられた手のひらは微かに震えていて、半ば無意識にその上から自分のものを重ねる。
「っ、」
触れた瞬間、びく、と大げさに揺れた肩。
……分かりやすすぎじゃん。ふっと後ろから息を吹きかければ、透き通るような肌が朱に染まるその光景がなかなかそそって、は、と熱の籠った息が漏れる。
「こころ」
「…………」
「なんで顔そらすの」
指先を絡めながら問いかけても、予想通り反応はない。
ちいさく縮こまりながらふるふると首を横に振って、自分の膝にひたいを押しつけるこころの耳は可哀想なくらい真っ赤で、───────…………気まぐれに左耳を食めば、んっ、と身じろぎをして、あまったるく身体を震わせる。
…………えろ。
濡れた耳朶に舌を這わせながら、繋がった指先を親指で撫でつける。こころ、ともう一度囁けば、すんっと鼻を啜るような音が聞こえて。
「、…………泣いてる?」
「…………っ、ぅう、」
………… ───────泣かせた。



