nonsense magic





……どっか、とは。 


同居を始めてからと言うもの、お買い物に付き合ってもらったり、スーパーに一緒に着いてきてもらったり、極稀に朝のお散歩にきりくんが着いてくることもある。


それとは、違うものなのかな。桜玖さんとなずなさんも誘って、4人でお出かけとか……?


でも、桜玖さんの話をしていたきりくんは少し不機嫌そうに見えた。理由はよく分からないけど、なんとなく今桜玖さんたちの話題は出さない方がいい気がする。



そんなことをぐるぐると考えていれば、読めない瞳がはやく、と催促するように細められる。ひやりと温度の下がった表情にあわてて頷けば、えらい、とでも言うように頬をくすぐられて、優艶な笑みを向けられる。
  


……よくわからないけど、きりくんがご機嫌なら、よかった。



「……あ、じゃあ、そのときはワンピース着ようかな」



視線を落としながら言えば、ふときりくんが驚いたように目を見開くから、思わず微笑む。