「……〜っきりくん、まって、下ろしてっ」
「、てか軽すぎない、おまえ。なんか折れそう」
「折れない!……っとまらないと、頭突きするよ、!」
「よわそ。……どーぞ?」
「、!………(ぜんぜん効かない……)」
「じゃあお返しってことで」
「っ、ひゃ、背中引っかかないで……!」
……なんて言い合いをしていたら、ぴたりと止まった足元。恐る恐る視線を上げてみれば、真っ白な扉の前に立っていた。
洗面所に通じる扉。その奥にあるのは…… ──── 。
「(お風呂……?)」
もしかして、きりくん、お風呂場まで連れてきてくれた、とか?わたしが『お風呂入ろうかな』って言ったから……?
そろり、縫い上げるようにきりくんを下から見つめれば、怪しげに細められた瞳と目があって、なぜか背中にぶるりと冷たいものが走る。
「はやく匂い落とさないと」
……なんとなく悪い予感がするのは、気のせいであってほしい。
そうこころのなかで願ったものが、無惨に打ち砕かれるのは3秒後。



