貧乏令嬢のポジティブすぎる契約結婚〜継母としてもがんばります!〜

ディアンヌはロアンの成長に感動していた。
今から領地が立て直したことや、果実がいつ献上できるのかをロウナリー国王に報告に向かうそうだ。

それからリュドヴィックが席を外している間に、以前お茶会を開いた夫人たちと共にいた。

何故なら会場に入った時から、ある視線を感じていたからだ。
三人で談笑していると、痺れを切らしたのだろうか「ディアンヌ、久しぶりね」と親しげに名前を呼ばれて振り返る。

そこには真っ赤なドレスと同じく金色のチェーンに赤い宝石がこれでもかと嵌め込まれたアクセサリーを身につけているシャーリーの姿があった。
ディアンヌは眉を寄せそうになったが、表情を取り繕いつつも挨拶をする。


「シャーリー様、ごきげんよう」


ディアンヌの以前とまったく違う立ち居振る舞いに気がついたのだろうか。
するとシャーリーの表情が一気に強張ってく。
いつもの違うよそよそしい態度にしたのはディアンヌなりの気遣いだった。
お茶会の誘いを断ったことでシャーリーは諦めたのかと思いきや、こうして前に姿を現したことに驚いていた。

(どうしてわざわざ関わろうとするのかしら……)