「ディアンヌ……とても綺麗だ」
ストレートな言葉は心に重たく響いた。
今まで感じたことない温かくて、くすぐったい気持ちはリュドヴィックの前だけ。
それは特別な感情だった。
ディアンヌもその言葉に応えるように微笑みを返す。
「ありがとうございます。リュドヴィック様」
「ああ」
「このドレスも素敵すぎて、嬉しいです……!」
ディアンヌは改めてドレスのお礼を口にする。
するとリュドヴィックは当然のようにこう答えた。
「今度は一緒にドレスを選びに行こう。実は……ディアンヌに似合いそうなドレスがたくさんあって困ってしまったんだ」
「……!」
「自分の選んだドレスを着てもらえるというのは、こんなに気分が高揚するのだな。初めて知った」
リュドヴィックが発する甘い言葉にディアンヌは溶かされていく。
まるで物語の中に入り込んでしまったようだ。
彼はポケットに手を入れると小さな箱を出す。
パカリと蓋が開くと、そこには銀色のリングにシンプルな青い宝石が嵌め込まれている。
リュドヴィックはその指輪をディアンヌの左手の薬指に、そっとはめる。
サイズはピッタリだった。



