貧乏令嬢のポジティブすぎる契約結婚〜継母としてもがんばります!〜

ディアンヌはアンジェリーナのアクセサリーを届けに来たということは、もしかしてピーターにも会いにきたのではないかと思った。
リュドヴィックも相変わらず難しい顔をしている。
ディアンヌは疑問に思い、二人に問いかける。


「もしかして、お二方はピーターに会いに来たのでしょうか?」


リュドヴィックは驚いたままディアンヌを見ていた。
前公爵と夫人は気まずいのか顔を伏せてしまう。


「今更、どんな顔であの子に会えばいいのかわからない」

「……わたくしたちが、あの子に顔を合わせる資格がないことはわかっているわ」


ディアンヌは、二人がとても後悔しているのだと思った。
四人の関係はリュドヴィックに聞いただけではあるが、あまりいいものではなかった。
アンジェリーナは家を出て行ってしまったことに対して、二人もよく思っていなかったことも想像できる。
反発もあったはずだ。
だからこそ今まで、アンジェリーナの息子であるピーターと顔を合わせるか迷っていたのだろう。
するとタイミングよく扉をノックする音が聞こえた。
執事がリュドヴィックに耳打ちすると、彼は考え込む素振りを見せる。