貧乏令嬢のポジティブすぎる契約結婚〜継母としてもがんばります!〜

講師たちに『見て盗みなさい』と言われた通り、ディアンヌは夫人たちの自信に満ち溢れる態度や美貌を見て学んでいた。
夫人たちも学ぼうとするディアンヌのまっすぐで素直な態度を気に入ってくれたのか、役立つアドバイスをたくさんもらうことができた。
元男爵令嬢だから、と馬鹿にするような言葉は一言も出てこない。
身近にいたシャーリーやカトリーヌとは違い、内面から滲み出る輝きを感じたのだった。
本物に触れたことでディアンヌのやる気はかなり上がったように思う。


「わたしも早く皆様のようになりたいです!」

「ありがとう。そう言ってもらえて嬉しいわ」

「ふふっ、まっすぐで素直で可愛らしいわ。意外だったけど……さすがベルトルテ公爵ね」

「困ったことがあったら、わたくしたちに頼っていいのよ?」

「はい! リュドヴィック様とピーターのために、わたしができることはなんでもやりたいと思っています」


契約結婚ということは隠さなければいけないが、リュドヴィックへ気持ちは膨らむばかり。
ディアンヌが気合い十分でそう言うと、夫人たちは少し驚いていたもののすぐに微笑んでいる。