貧乏令嬢のポジティブすぎる契約結婚〜継母としてもがんばります!〜

パーティーまであと一カ月と迫った日のことだった。
パーティーまではお茶会に出ている場合ではないと思っていたが、練習にいいのではないかとマリアやララたちから提案を受けていた。

そんな時、タイミングよくお茶会への招待状が届く。
今までもディアンヌに興味を持った令嬢や、繋がりを持とうとする令息たちから誘いの手紙がきていた。
その中にはカシス色の封筒……そこには予想外の名前が書かれていた。
その手紙を手に持ったままディアンヌは固まっていた。

(どうしてシャーリーからお茶会の誘いが?)

恐る恐る封筒を開いて、手紙の内容に目を通すと『あの時のことを謝りたい』と書かれている。
フラッシュバックするのはパーティーの時にどん底に突き落とされた記憶。
それに『友達ではない』と言われたので、ディアンヌはシャーリーと話すことはないと思っていた。

(わたしがリュドヴィック様と結婚したから、焦ってこんなことをしたのかしら……)

シャーリーに借りたドレスは涙と鼻水に濡れて、生地がビヨビヨに伸びていた。
ハイヒールも血まみれだったので、リュドヴィックがカシス伯爵家にドレスとハイヒールを新しく購入して送ったことは聞いていた。
それ以降、連絡はなかったのに……。