貧乏令嬢のポジティブすぎる契約結婚〜継母としてもがんばります!〜



ディアンヌがピーターと共に授業を受けると言うと、彼はご機嫌で部屋へと戻っていく。
講師たちは戸惑っていたが、ディアンヌもピーターと講師たちの話を聞きながら一日を過ごした。

そしてパーティーまでの三カ月の間、レッスンを受けることになったのだが……。


「背筋を伸ばしてもう一度」

「はい!」


眼鏡をかけたいかにもという年配の女性、二人がディアンヌの前に威圧感たっぷりで立っている。
リュドヴィックの言う通り、講師たちはかなり厳しかった。
それこそ学園のマナー講師とは比べものにならないほどに。


「まだまだですわ」

「もう一度お願いいたします!」

「これではベルトルテ公爵家の家名を背負うことなどできません」

「申し訳ありません」


姿勢矯正に歩き方、立ち方や喋り方。
学園で習ったことなど何も役に立てない。
朝から晩まで机に向かって知識を叩き込まれる日もあれば、立ちっぱなしでカーテシーや挨拶のやり方を学んでいた。
食事の時間と休み時間はピーターと思いきり体を動かして遊びながら、なるべく一緒にいるようにしていた。

朝から晩まで勉強にレッスン。
リュドヴィックとはすれ違いで、顔を合わせることはない。
それよりも疲れ過ぎてリュドヴィックのことを気にする間もなく、ベッドに入った瞬間に眠ってしまう。