* * *
ディアンヌはリュドヴィックに講師を手配してもらうように頼み込んだ。
ディアンヌも学園である程度のマナーなどは学んだ。
しかし社交界に出たこともないディアンヌでは『公爵夫人』としては不十分だろう。
それに『貧乏令嬢』と、言われ続けるのはもうたくさんだ。
その日の晩、ディアンヌはリュドヴィックにピーターと同じように自分にも講師を頼む。
リュドヴィックは学園に通っていたこともあり必要ないのではと言っていたが、ディアンヌは「是非お願いします」と詰め寄った。
「しかし……」
「お願いします!」
「…………」
「リュドヴィック様、お願いしますっ!」
珍しくリュドヴィックは歯切れの悪い返事をしている。
理由を聞いてみるとディアンヌの予想もしなかった返事が返ってくる。
「……講師たちはとても厳しいんだ」
「え……?」
「ディアンヌには、辛い思いをさせてしまうかもしれない」
どうやらベルトルテ公爵家の懇意にしている講師たちは、とにかく厳しいようだ。
リュドヴィックの話を聞きながら、ディアンヌはゴクリと唾を飲み込んだ。
しかしいくら厳しくても辛くても、ここを乗り越えなければならないとわかっていた。
「三カ月後に大切なパーティーがあると聞きました。わたしもリュドヴィック様に相応しくなりたいのです」
「……ディアンヌ。君がそこまでする必要はない」
ディアンヌはリュドヴィックに講師を手配してもらうように頼み込んだ。
ディアンヌも学園である程度のマナーなどは学んだ。
しかし社交界に出たこともないディアンヌでは『公爵夫人』としては不十分だろう。
それに『貧乏令嬢』と、言われ続けるのはもうたくさんだ。
その日の晩、ディアンヌはリュドヴィックにピーターと同じように自分にも講師を頼む。
リュドヴィックは学園に通っていたこともあり必要ないのではと言っていたが、ディアンヌは「是非お願いします」と詰め寄った。
「しかし……」
「お願いします!」
「…………」
「リュドヴィック様、お願いしますっ!」
珍しくリュドヴィックは歯切れの悪い返事をしている。
理由を聞いてみるとディアンヌの予想もしなかった返事が返ってくる。
「……講師たちはとても厳しいんだ」
「え……?」
「ディアンヌには、辛い思いをさせてしまうかもしれない」
どうやらベルトルテ公爵家の懇意にしている講師たちは、とにかく厳しいようだ。
リュドヴィックの話を聞きながら、ディアンヌはゴクリと唾を飲み込んだ。
しかしいくら厳しくても辛くても、ここを乗り越えなければならないとわかっていた。
「三カ月後に大切なパーティーがあると聞きました。わたしもリュドヴィック様に相応しくなりたいのです」
「……ディアンヌ。君がそこまでする必要はない」



