貧乏令嬢のポジティブすぎる契約結婚〜継母としてもがんばります!〜

それに加えてベルトルテ公爵家からメリーティー男爵家への援助も入る。
メリーティー男爵家は没落寸前から、一気に立て直すこととなった。

そもそも厳格な前ベルトルテ公爵が、よくディアンヌとの結婚を許したのか不思議でならなかった。
そのことによりリュドヴィックが、ディアンヌに一目惚れしたのではないかと言われ始める。
それに加えて多忙なベルトルテ公爵が仕事を休んでまで、メリーティー男爵家に挨拶に行ったことも大きな話題となった。
二人は仲睦まじい様子で結婚生活も順調だとも……。

(まさかベルトルテ公爵はディアンヌを愛しているとでもいうの? ベルトルテ公爵は今まで婚約者だっていなかったわ。そもそも結婚しないって言っていたはずよね?)

難攻不落のベルトルテ公爵を籠絡した美女。
そんな噂が社交界に広まりを見せた。
それも当然だった。ディアンヌは社交界デビューも済ませていないため、ほとんど顔が知られていない。
王立学園でも目立つ存在ではなかったことから、ディアンヌを覚えていない人が大半だった。

(なにが美女よ。あんな地味なブスを選ぶベルトルテ公爵も公爵だわ! いかれてる。絶対におかしいわよ……!)

ディアンヌに負けていることがどうしても許せなかった。
今までもこれからも彼女を見下ろせるつもりだった。
それがヘラヘラして何の努力もしていないディアンヌが、シャーリーの上にいるなんておかしいではないか。

(あの二人は不釣り合いよ。すぐに別れる決まってる……!)