貧乏令嬢のポジティブすぎる契約結婚〜継母としてもがんばります!〜

ディアンヌはララの〝公爵夫人〟という言葉の意味を考えていた。
社交界にも出ていないせいか、未だにリュドヴィックと結婚して公爵夫人になった自覚はまったくなかったというのが本音だ。

(もし、わたしがもっと公爵家に相応しくなればリュドヴィック様の隣に堂々と立つことができるの……?)

たとえ契約結婚だとしても、大切な人や困っている人たちを助けることが今のディアンヌにできるだろうか。

(ううん、わたしはまだ公爵夫人としては力不足で……何も知らない)

だからこそああやってシャーリーにも騙されてしまい、恥をかいた。
もし目の前で泣いているのがララではなく、自分の家族だったらディアンヌはどう動くだろう。
ディアンヌを助けてくれた、リュドヴィックやロウナリー国王のように手を差し伸べられるのか。

(このままララを放っておけない。ララの家族はどうなってしまうの……?)

そう思うとぞっとした。
今までは自分が我慢していれば済むと思っていた。
契約結婚だとしてもディアンヌには、できることがたくさんあるのではないだろうか。

(どうすればカトリーヌの悪事を暴いて、ララを救い出せるの? こんな時こそ前世の知識を役立てないと……!)