マリアはキッと眉を釣り上げて、立ち上がると部屋の外へと向かう。
扉が閉まるのと同時に話し声が遠くなっていく。
マリアを怒鳴りつけるような甲高い声が聞こえて、心配になったディアンヌは立ち上がる。
しかしディアンヌは扉に向かう前にララに引き止められてしまう。
汗ばんだ手のひらは力強くディアンヌの手首を掴んでいた。
ララは顔が見えないくらいに俯いて、ブツブツと何かを呟いている。
「やらないと……っ、ちゃんと……やらなきゃ」
(具合が悪いのかしら……)
ララは震える手でポケットに手を突っ込むと、チラリと光る銀色のものが見えた。
「それって……」
「……ッ!」
ララは唇をグッと噛み締めて後に、震える手をこちらに向けた。
目は血走っていて、ナイフも震えに合わせて大きく揺れている。
何度も荒く息を吐き出しているララをディアンヌはじっと見ていた。
そしてマリアの話を思い出す。
カトリーヌはリュドヴィック目当てでベルトルテ公爵家に侍女として勤めている。
しかし彼女の手や綺麗な格好を見ていれば、カトリーヌが何もしていないことはすぐにわかる。
その代わりに仕事をしているのが一緒にレアル侯爵家から連れてきたララなのだそうだ。
扉が閉まるのと同時に話し声が遠くなっていく。
マリアを怒鳴りつけるような甲高い声が聞こえて、心配になったディアンヌは立ち上がる。
しかしディアンヌは扉に向かう前にララに引き止められてしまう。
汗ばんだ手のひらは力強くディアンヌの手首を掴んでいた。
ララは顔が見えないくらいに俯いて、ブツブツと何かを呟いている。
「やらないと……っ、ちゃんと……やらなきゃ」
(具合が悪いのかしら……)
ララは震える手でポケットに手を突っ込むと、チラリと光る銀色のものが見えた。
「それって……」
「……ッ!」
ララは唇をグッと噛み締めて後に、震える手をこちらに向けた。
目は血走っていて、ナイフも震えに合わせて大きく揺れている。
何度も荒く息を吐き出しているララをディアンヌはじっと見ていた。
そしてマリアの話を思い出す。
カトリーヌはリュドヴィック目当てでベルトルテ公爵家に侍女として勤めている。
しかし彼女の手や綺麗な格好を見ていれば、カトリーヌが何もしていないことはすぐにわかる。
その代わりに仕事をしているのが一緒にレアル侯爵家から連れてきたララなのだそうだ。



