貧乏令嬢のポジティブすぎる契約結婚〜継母としてもがんばります!〜

ディアンヌたちが部屋に戻ると、二人は真剣な様子で話し合っている。
話の内容はメリーティー男爵領をどう立て直していくのか、だ。
リュドヴィックは父に新しい案を提案していく。
彼が手に持っている資料には、事細かに文字が書き込まれていた。

(リュドヴィック様……こんなことまでしてくださるなんて)

どうやらリュドヴィックはメリーティー男爵領がこれからどうすればいいのか考えて父に提案してくれているようだ。
ディアンヌもこっそりと聞かせてもらったが、リュドヴィックの案は、どれも素晴らしいものだった。
父はその資料を抱きしめながら『これでメリーティー男爵領も安泰だ! 本当にありがとうございますっ』と、泣きながら喜んでいた。

話し合いを終えた後、ディアンヌはリュドヴィックに男爵邸の周辺を案内していた。
とはいっても、周りは畑だらけなのだが。
しかし意外にも、リュドヴィックは興味深そうに観察している。
公爵邸や王都は建物ばかりなため、物珍しいのかもしれない。