貧乏令嬢のポジティブすぎる契約結婚〜継母としてもがんばります!〜

(懐かしいわ。最近はずっとベルトルテ公爵邸の中にいたから……)

リュドヴィックも景色を眺めていたが、カチカチに緊張している父の案内で屋敷の中に入る。
四人の面倒はロアンに任せることにした。

ディアンヌは屋敷の状態や両親の顔色がパーティーに行く前よりもよくなっていることに安心していた。
恐らくリュドヴィックや王家から十分な援助をしてもらったからだろう。

そこで改めてリュドヴィックは結婚の挨拶をする。
これが契約結婚だということは、もちろん両親には言っていない。
色々とパーティーのことを聞かれて、オドオドしているディアンヌとは違い、リュドヴィックはピーターをきっかけにディアンヌと出会ったことを話している。


「そこでピーターを助けてくれたんです。そんな優しい心を持つディアンヌに心惹かれました」

「まぁ……!」


母はピーターをきっかけに、リュドヴィックと出会ったことを聞いて感動しているようだ。
ディアンヌは話をリュドヴィックに任せて、隣でにこやかに笑っていることしかできなかった。