貧乏令嬢のポジティブすぎる契約結婚〜継母としてもがんばります!〜

ライたちも負けじとピーターに言い返している。
一触即発の空気に父は真っ青になっている。
母も三人を諌めようとするが、三つ子はディアンヌにぴったりとくっついて離れようとしない。
どうやらディアンヌが急にいなくなったことを受け入れられずに、寂しい思いをしていたそうだ。

ディアンヌは片手をライたちに、もう片方はピーターに引かれて体が半分に千切れそうになっていた。
ディアンヌは喧嘩が始まりそうな四人を見て、あることを思いつく。


「ねぇライ、ルイ、レイ! ピーターにあなたたちの秘密の場所を見せてあげたら?」


その言葉に興味を示したのか、四人の動きがピタリと止まる。
ライたちはピーターに秘密の場所を紹介したくなったのか、ウズウズとしている。
ピーターも秘密の場所と聞いて、興味津々といった様子だ。
ライたちに「あとでクッキーを持っていくわね」と声を掛けると「仕方ないな」と、言いつつもピーターを誘っている。
ピーターも独占欲より好奇心が優ったのか、ディアンヌから離れてライたちについていくことにしたようだ。
四人は先ほどの険悪な雰囲気が嘘のように秘密の場所へと向かっていった。

ディアンヌは彼らを宥めることができて安心していた。
ロアンが「さすが姉上ですね」と、言ってくれる。
久しぶりに感じる冷たい風と自然優しいの匂い。
メリーティー男爵領に帰るのは、随分と久しぶりな気がした。