貧乏令嬢のポジティブすぎる契約結婚〜継母としてもがんばります!〜

「どこにも行かないで……ディアンヌ」

「どこにもいかないわ。ピーターのそばにいるから安心してね」


可愛らしいピーターの頭を撫でていると、リュドヴィックがあることを提案してくれた。


「それなら皆でメリーティー男爵領に行こう。メリーティー男爵への挨拶もまだだったからな」

「いいんですか!?」

「ああ、忙しないが三日で帰って来られるはずだ」

「本当ですか!? ありがとうございます、リュドヴィック様」


ディアンヌはリュドヴィックの提案が嬉しくてたまらなかった。
ピーターもメリトルテ公爵邸から出て、出かけられるのを喜んでくれた。
リュドヴィックは早馬でメリーティー男爵邸にディアンヌの荷物を取りに行くことを伝える。

それからディアンヌは明るい気持ちのまま、ピーターと話していた。
ディアンヌは今日、足が治ったためピーターと中庭で遊びながら家族や男爵領の話をしていた。
するとピーターは目を輝かせて、早く行きたいとはしゃいでいる。

たくさん遊んだ後、夕食の時間になる。
料理人たちは、ディアンヌの料理を参考にしてかシンプルな家庭料理を出してくれたようだ。
ピーターは嬉しそうに皿をピカピカにしていき、おかわりまでしている姿を見て、料理人たちは泣いて喜んでいた。

やはり皆もピーターが少食なことが気になっていたのだろう。
ディアンヌは手を握られながらお礼を言われた。
遊び疲れたのかピーターはエヴァとマリアと共に「また明日」と言って、自分から部屋に戻っていく。
ディアンヌはピーターを見送っているとリュドヴィックから声が掛かる。