貧乏令嬢のポジティブすぎる契約結婚〜継母としてもがんばります!〜

ピーターの恨めしそうな視線に、リュドヴィックの肩が僅かに揺れる。
バツの悪そうな顔をしているリュドヴィックに、ピーターが責めるように怒っている。
そんな二人の間でディアンヌは戸惑っていた。


「……ディアンヌ、すまない」


ピーターの言葉を素直に受け取ってしまったためか、リュドヴィックの表情がどんどんと暗くなる。
素直に謝るリュドヴィックにも驚きだ。


「あの、違いますから……!」

「挽回のチャンスをくれないか?」


ディアンヌが思ってもいない方向に話がズレていってしまう。
このままではいけないとディアンヌは口を開く。


「お二人とも聞いてください。違うんです!」

「……?」

「メリーティー男爵邸に荷物を取りに行きたくて……」


その言葉を聞いて、ピーターが涙ぐみながらディアンヌに抱きついた。
ディアンヌは理由がない限り、ここを離れるつもりはない。
それこそリュドヴィックに終わりを告げられない限りは。