一方、ディアンヌはリュドヴィックの三日間の休暇と聞いて、あることを思っていた。
(メリーティー男爵家に、色々と自分のものを取りに行きたいな……)
必要なものはなんでも買い揃えてくれると聞いてはいたが、まったく自分のものがないとなると落ち着かない。
それにパーティーに出かけてからというもの、両親や弟たちにも会っていないことが気になっていた。
故に、この期に会って話ができたらと思っていたのだ。
(足も治ったし、馬を借りられないかしら……三日以内に戻ってくれば問題ないわよね)
こんなに贅沢な生活をさせてもらっているのに、帰りたいと言うのは失礼かと思った。
やっぱり図々しいかもしれないと、ディアンヌが顔を上げた時だった。
「ディアンヌ……もしかしてリュドのこと嫌いになっちゃったの?」
「……え?」
ピーターの表情が強張っているのを見て、ディアンヌは首を傾げた。
どうしてリュドヴィックを嫌いになるのか理解できなかったからだ。
「二週間もディアンヌを放っておいたから、リュドのこと嫌いになって捨てちゃうんでしょ?」
「…………っ!?」
「リュドがディアンヌのことを大切にしなかったからこんなことに……」



