(すまない……すまない、ピーター)
ピーターの気持ちを初めて知り、鈍器で頭を殴られたような気分だった。
自分の至らなさを見せつけられているような気がしたのだ。
それと同時にディアンヌがいなければ、ピーターがどうなっていたかと思うと恐ろしい。
リュドヴィックの足は自然と二人の元へ向かう。
ピーターは自分よりも泣いているディアンヌを励ましている。
そしてディアンヌが空の皿を持ち、立ち上がって駆け出した時だった。
ディアンヌの足がフラリとよろめいたのが見えたリュドヴィックは咄嗟に体が動く。
どうやらディアンヌは転ばずに済んだようだ。
彼女は皿が割れないように上にあげている。
そういえば、パーティー会場で彼女は転んでいたことを思い出す。
目を真っ赤に腫らしているディアンヌを見ていると、胸が締め付けられる思いがした。
ピーターも嬉しそうな表情で「おかえり、リュド」と言ってくれた。
それから一緒にディアンヌの手料理を食べた。
リュドヴィックは何故かひどく懐かしい気持ちになる。
こうしてテーブルを囲みながらゆっくりと食事したのはいつぶりだろうか。
不思議と居心地がいいと思った。
(……家族、というのはこんな感じなのだろうか)



