貧乏令嬢のポジティブすぎる契約結婚〜継母としてもがんばります!〜

それにこれが契約結婚だと知っているのは屋敷の中でも一部の人のみだ。
だが、勘のいいものはわかってしまう。
しかしリュドヴィックはディアンヌと結婚した以上は、彼女が離縁して欲しいと言うまでは最後まで責任を果たすつもりでいた。

ディアンヌが自分を受け入れてくれたように、リュドヴィックも彼女を受けいれようと思った。
その決意を露わにするように、仕事の合間にメリーティー男爵への援助を行なう。

執事やマリア、エヴァと手紙のやりとりをしていた。
ディアンヌに任せきりなのは申し訳なかったが、会合も大成功。
仕事に集中して、なんとか今までの遅れを取り戻すことができた。

しかしついに二週間も屋敷に帰らずに、城で滞在していたことがロウナリー国王にばれてしまう。
彼は大激怒でこちらに迫ってくる。


「たしかに俺もリュドに頼りすぎたかもしれないが、まさかこんなに長期に渡り城に滞在していたとは……!」

「手紙で連絡はとっています。今のところ問題はありません」

「そういう問題ではない! リュド、一番大切なものは何だ?」

「それは……わかっています」

「いいや、わかっていない。お前には三日の強制休暇を与える。今すぐにメリトルテ公爵邸に戻れ」

「……!」


どうやらロウナリー国王は本気で怒っているようだ。
長年、一緒にいるせいか冗談かどうかわかってしまうようになった。
静かな怒りがこちらに伝わってくる。
ピーターの時も寛大な対応をしてもらい、ロウナリー国王には感謝していた。