貧乏令嬢のポジティブすぎる契約結婚〜継母としてもがんばります!〜

一応、拒絶されることを覚悟した上で、契約結婚を持ち出してみるものの、ディアンヌはまさかの快諾。
ここまで清々しく受け入れられるとは思いもしなかった。
彼女はメリーティー男爵家の没落を防ぎ、家族を守りたいとどこまでもまっすぐだ。
育ってきた環境もあるのだろうが、おおらかな彼女には驚かされてばかり。

調べてわかったことだが学園では素行もよく真面目で家族思い。
以前はもう少し控えめな性格だったようだが、没落寸前まで追い詰められたことで積極的にならざるを得なかったのだろう。

ディアンヌは折角、夫婦になるのだから名前を呼んでほしいと言われて納得していた。
名前を呼ぶと急に意識してしまう。
ディアンヌはまったくこちらを意識していないのか笑顔のままだ。

それにあまりにも素直で裏表のないディアンヌを見ていると、本音がポロリと漏れてしまう。
それでもディアンヌは当然のようにリュドヴィックを受け入れてくれる。
リュドヴィックが捨ててしまっていたものを、ディアンヌは思い出させてくれるような気がした。