聖なる夜に




「…」


「君の夢はなんだい?」


彼は返事をしなかった。ただ顔をぐちゃぐちゃにして泣いていた。


散々泣いて、彼は僕のほうを、正確には僕のいる方向をむいた。


「サンタさん、ありがとう。僕、サンタさんから最高のプレゼントもらったよ。母さんに自慢しなくちゃ。また来てよ。今度はちゃんと靴下準備しとくから」


そう言って彼は、最高の笑顔を見せてくれた。


僕はまたそぅっと出て行った。







「どうだった?初仕事は?」


「どうかな?でも僕は伝えたつもりだよ。渡したつもりだよ。僕がプレゼントできる最高のモノを」