涙の流星群

 翌朝、七月十日の土曜日。

 きょうは遙香さん主催の会合が、午前十一時にカフェレストラン「カレス」で開かれることになっている。
 会合に参加するのは主催者の遙香さんに加え、我が恋愛反対運動のメンバー四名で、計五名だ。

 なぜこういった会合を開くことになったのかというと、それはきのうの夕方にまで遡る。

 あのとき――星空公園での駆け引きが終わったあと、ぼくらはそのままベンチに居残り、話し合いを続けることにした。
 話し合いを続けていくうちに、今回の問題には徹たちの協力が必要不可欠だということに気付き、ぼくらは頭を抱えて悩んだ。
 悩んだ末、ぼくらは徹たちにすべてを打ち明け、協力を申し出るという結論に達した。

 幸いにも、遙香さんが徹たちに(会合の内容も含めて)連絡をしてくれるというので、ぼくはそれに甘え、あすに備えたのだが……当日になって、ぼくは重大な欠点があることに気付いた。
 その欠点というのが、ぼくらの家族にも事情を説明しておかなければ、いずれ夏奈さんにもウソがばれてしまう、というものだ。

 欠点に気付いたぼくは、すぐさま遙香さんのスマートフォンに電話をかけた。
 最初、遙香さんは寝ぼけていたらしく、ぼくの指摘を一蹴した挙句、電話を切ろうとしたが、すぐに思いとどまってくれた。

「だったら、お互いの家族に事情を話しましょう。もしも支持を得られなかった場合は……」
「場合は?」
「翔くんを含めて、大浦家は皆殺しよ」

 物騒な言葉のあと、電話は切られた。

 しばらくのあいだ、ぼくは唐突の一家殺害予告におびえ、ベッドでブルブル震えていた。
 けれど、やることはやらなくては、と自分を鼓舞し、なんとかベッドから起き上がった。

 こうしてぼくは朝食の時、家族に事情を説明することにした。
 そして今、運命の朝食が訪れる。