パチンッという音と共に一瞬視界が真っ暗になったが、すぐに目の前がひらけた。
そして、わたしは気付いた。
わたしは、現実世界の自分の家にあるベッドの上に座っていたのだ。
わたしはしばらく放心状態のまま、ベッドに座っていたが、涙が溢れ出してきた。
クロキさんは無事だろうか。
そして、敬ちゃんは?
涙に溢れ、声に出して泣いた。
すると、涙でぼやけた視界からでもあることに気付く。
わたしの左手首に、クロキさんから預かった時計がついたままだったのだ。
わたしは身体を屈めると、自分の左手首、時計を抱きしめるように泣いた。
泣いて泣いて、涙が枯れるんじゃないかというまで、クロキさんや敬ちゃん、クロダさんのことを思い出しながら泣き続けた。



