「くる実さん、今から僕は舞さんをあの世に連れて行きます。あの状態までいってしまうと、現世に戻ることが出来ないからです。くる実さんは、敬介さんと一緒に現実世界に戻ってください。もうこの場所は、無くさなければなりません。」
クロキさんはわたしにそう説明すると、わたしの手を握り締めた。
「でも、あの状態の舞さんをどうやって連れて行くんですか?闇人間は、死神が中に入って自爆しないといけないって、、、」
わたしは涙声でそう言うと、クロキさんの手を握り返した。
クロキさんは頷くと、「僕が中に入ります。」と答えた。
「舞さん本体は心臓部分に居ると思います。僕はそこに亀裂を入れて中に入ります。あの世に行く前に左手を鳴らしますから、くる実さんは敬介さんをお願いしますね。」
クロキさんはそう言うと、わたしは「クロキさん、行かないでください、、、」と泣いた。
そしてクロキさんは、涙まみれのわたしと自分にも言い聞かせるように「大丈夫。」と優しく微笑んだ。
クロキさんはそっとわたしの頬に手を触れた。
そして「僕は死神を引退して、人間になる努力をして、そして、必ず、、、くる実さんに会いに行きます。」と言うと、わたしの頬を流れる涙を拭い「約束です。だから、それまで待っていてください。お願いします。」と優しくも力強く言った。
わたしは不安ながらも渋々頷き「待ってます。必ず会いに来てくださいね。」と言った。
クロキさんは微笑むと、「はい。」と返事をし「行ってきます。」と言い残すと、舞さんの闇の巨人に向かって飛んで行ってしまった。



