「生きること」


「じゃあ、舞さんは?舞さんももう人間の形をしていないって言ってましたよね?」
わたしがそう訊くと、クロキさんは「舞さんも闇人間になってしまいました。」と答えた。

そして「舞さんを助ける為に色んな方法を試してみましたが、どれも駄目でした。もう舞さんは、舞さんではなくなってしまったみたいです。」とクロキさんは言った。

「え、じゃあ、どうやって舞さんの闇人間を倒すんですか?!」

わたしの言葉にクロキさんは黙ってしまった。

先程のクロダさんの話を聞いたあとだったので、わたしはまさか、、、と思った。

すると、わたしの肩を抱くクロキさんの手に力がこもるのを感じた。

「来た、、、」
クロキさんがそう呟くと、遠くから微かに何かがなぎ倒されてくる音が聞こえ、それがだんだん近付いてくるのが分かった。

そして、目の前にあった建物や公園を囲む木々たちが大きな音を立て、グチャグチャになぎ倒されたかと思うと、闇人間、、、いや、赤く禍々しいオーラを纏った闇の巨人が姿を表したのだ。

わたしはあまりの大きさに驚き、後退りした。

「あれが、舞さん、、、?!」
わたしがそう言うと、クロキさんは闇の巨人を睨みつけたまま「あれが舞さんです。」と答えたのだった。