わたしたちは走った。
走って、走って、走り続けた。
そして、いつもの湖に辿り着いたのだが、湖を見て驚いた。
いつもの綺麗な青色から真っ黒に染まっていたからだ。
「何これ、、、」
わたしは、初めてクロキさんにここへ連れて来てもらった時のことを思い出した。
綺麗な湖に心が洗われた。
そして、秘密の場所へ連れて行ってもらって、今まで見たことない大きな満月に感動し、クロキさんの言葉にトキメキを感じた。
でもその場所には、もう行けない、、、。
行けないだけではなく、砕けて無くなってしまったのだ。
わたしの大切な思い出が闇に支配されていってしまっているように感じ、とても悲しくショックを受けた。
「くる実ちゃん、ここも駄目だ。まだ奥の方を目指そう。」
「うん。」
そう話している時だった。
森の入口側から大きな爆発音が聞こえたのだ。
わたしはその爆発音に、すぐクロダさんの顔が思い浮かんだ。
クロダさんに何かあったんじゃないか、、、。
心配で不安で仕方なかった。
「クロダさん、、、」
わたしがそう溢すと、敬ちゃんは「クロダのばあちゃんは大丈夫だよ。ほら、逃げよ!」と言うと、わたしの手を掴んだ。
空を見上げると、真っ黒い煙が上がっているのが見えた。
「クロダさん、、、ご無事でいてください。」
わたしはそう願うと、敬ちゃんと一緒に再び森の奥へと走り出した。



