きっとそれは幸せな夢だった

「絡むなよ、咲良ちゃん困ってんだろ。てゆーか名前で呼ぶのやめろ。」

『亮介は独占欲が強いなあ。はいはい、邪魔しないで向こう行ってるって。』

「ったく…。」


ごゆっくりー、とヒラヒラ手を振って

去っていく店主さんの背中に

先生は疲れたと言わんばかり小さくため息を漏らした。