ベランダ越しに花束を

「勉強してないのね?」

お母さんが片眉を上げて言った。


私は黙り込む。


お母さんは続ける。


「学校には行きたくない、でも勉強はちゃんとするから不登校にしてくれって言ったのは舞花でしょ?」

お母さんは更に声を上げて言った。


「約束が守れないんなら、学校に行きなさい!」


お母さんが頭に血を上らせて言う。


そして、張り詰めていた糸が、何処かで、プチッと切れる音がした。