「いつ、そんなものにお金を使っていいって言った?そんなお金持ちじゃないんだから」 私は「ごめんなさい」と俯いたまま謝った。 正直腹が立ったけど、お母さんを悲しませないためには、素直に謝るしかない。 そして、お母さんがドアノブに手を置き、部屋を出て行くと思った時、私の数学の問題集に視線を止めた。 「この単元って、結構前のよね?」 お母さんが怪訝そうに聞く。 私は「まぁ、うん」と返すと、お母さんの眉間にシワが寄った。