ベランダ越しに花束を

「何?これ」


そう言って持ってきたのは、あの植木鉢だった。

私は目を泳がせて言い訳を考える。


「あー、それね、買ったんだ。前おつかい頼まれた時にね、ずっと家にいて暇だから花でも育てようかなーって」

私は、出来るだけ明るい感じで、笑いながら言った。


でも、お母さんの顔は険しくなる一方だった。

私は片方の口角を上げた半笑いな感じで固まった。