ベランダ越しに花束を

どうしようと考えていると、コンコン、とノックする音が聞こえた。


胸がヒヤリとした。


「何」


ドアが重く開く。

そこには、すごい形相のお母さんがいた。


「どうしたの?」

私は、陽気な声を努めて言った。


でもお母さんは、少しも変わらない顔で言う。