「お母さん、仕事は?」 私は不思議に思い尋ねる。 「なんか、急遽お休みになっちゃって。今日は夜の仕事も休みだし、久しぶりの休日ー」 お母さんは嬉しそうな声音で話した。 「良かったね」 私はニコッと微笑んだ。 すると、お母さんが、「あっ」と窓の外を指して言った。 「雨、止んでるっぽいね。洗濯は私が干すから、舞花は勉強してなさい」 私は「うん」と頷き、自分の部屋に向かった。