ベランダ越しに花束を


光琉は私の顔を覗きながら言う。

「うん、毎日来るよ」

私は微笑んで言った。

光琉といる時間は、私にとってかけがえのないものだから。

光琉も優しく笑った。

そうか。

別に、アイツらのことなんか考えなければいいんだ。

そんなことを考えている暇があるなら、光琉と一緒に話していた方が、何倍も、何百倍も楽しいのだから。

「ありがとう」

私はもう一度、光琉にお礼を言った。