ベランダ越しに花束を


私はまた空を見上げる。

私は、日和たちを許さない。

今までも、そしてこれからも。

私はアイツらを憎む。

これから一生、たとえ日和がこのいじめを忘れようと、絶対。

と、そう心に決めたとき、「舞花」と私を呼ぶ声が聞こえた。

私は光琉を見る。

「明日も、ベランダに来いよ」

「え?」

「さっきの人たちのことを考えるなら、誰かと喋ってた方がいいだろ?」