ベランダ越しに花束を


『休まざるをえない?勝手に休んだのはそっちだろ』

日和が、さっきよりも低いトーンで話し出した。

光琉は、はぁ、とため息をついてから話す。

「確かに、勝手に休んだのは舞花だ。でもその原因は君だ。いや君だけじゃない、他の関わった子も全員」

光琉は落ち着いて話した。

そしてしばらく間が空き、日和が話す。

『…あっそ。じゃ、ずっと休めば?』

日和はそう言い、ブチッと電話が切れた。

途端、カッと頭に血が上った。

怒りが爆発しそう。

私は拳をグッと握って、怒りを頑張って沈める。

でも、光琉は、何故かふっと笑って言った。

「気にしなくていいよ。絶対にいつか、誰かにしたことは自分に返ってくるんだから。それは良いことも、悪いことも」

光琉はにひっと笑う。