ベランダ越しに花束を


光琉は空を見上げながら言う。

しばらく間が開いたので、私は「でも」と沈黙を破り、微笑みながら言った。

「これからは、1人じゃないって、分かったから」

「え?」

光琉が目を大きくさせた。

そして、ふっと優しく笑って言った。

「舞花は、1人でもちゃんと生きていけるよ」

そう言った光琉の笑顔は、どこか切なげで、寂しい笑顔だった。

その笑顔を、何となく眺めていると、スマホが鳴り出した。

思わず、ビクッと肩が上がった。

また、アイツらか…?と思った。