ベランダ越しに花束を




「はぁ、泣いたらスッキリした」

「良かった」

光琉がふっと笑みを洩らして言った。

私たちは玄関から、私の家のベランダに移動した。

光琉がベランダをぐるっと見て、ある物に視線を止めた。

「花に水やりしてるかー?」

光琉がおちょくって言ってきた。

「してますー」

私はツンっとして言った。
光琉は、ははっと笑ってから、まるで花と何かを話しているように、その花を見つめていた。