ベランダ越しに花束を



やや暖かくなってきた5月下旬。

桜もすっかり緑に染まった。

今日も光琉と何気ない話をしながら洗濯を干す。

全て干し終わったとき、光琉が尋ねてきた。

「洗濯終わった?」

「うん」

「じゃあちょっと待ってて」

光琉はそう言って、部屋に戻った。

そして、出てきた、と思ったら中くらいサイズの何かが入った袋を抱えていた。

「なにそれ」

「ん?舞花にあげようと思って」