ベランダ越しに花束を

私たちは歩き出した。

と、私は袋からあるものを取り出した。

それを光琉に差し出す。

光琉は目をまん丸に開けて言った。

「…団子?」

「うん、だってもう春でしょ?」

私はレジに向かう途中で、『花見には団子!』という見出しに目がいき、光琉と食べようと思ったのだ。

「いいの?」

「光琉にコーンスープのお礼、まだしてなかったし」

「ありがとう」