ベランダ越しに花束を





懐かしい公園に、喫茶店、カラオケ、遠くに見えるショッピングモール。

久しぶりの外出で、しかも光琉と2人きりだから、余計緊張する。

だんだんと顔の温度が上がっていくと同時に、あることが頭によぎった。

もし、この状況をアイツらに見られたら、と。

私は目を泳がせる。

そんなことあるかも分からないのに、震える私がとても惨めだ。

「舞花?」

光琉が心配そうに顔を覗かせる。

私は光琉に視線を合わせる。

「あ、ごめん、久しぶりに外出たからさ、慣れなくて」