ベランダ越しに花束を



ちらっと光琉を横目で見ると、風で髪をさらさらと揺らしていた。

今こうして見ると、すごく顔が整っている。

鼻が高くて、目も丁度いい位置にあるし、髪の毛もさらさら。

私とは真逆だ。

私はその姿を見て、何故か目が離せなかった。

すると、光琉が目を開け、

「さっきから何見てんの、なんか付いてる?」

と聞いてきた。

少し顔が赤くなっていた気がした。