ベランダ越しに花束を


その紙切れは半分に折られてあり、開けるようになっていた。

嫌な予感がしながらも、紙切れを開いた。

私は息を呑んだ。

そこには、『死ね』と殴るように書かれてあった。

そして、次々に上からトイレットペーパーの紙切れが落ちてきた。

ひそかに、女子たちの笑い声が聞こえる。

私はさらに呼吸が荒くなる。

降り止まない紙切れが、床を埋め尽くす。

私は腕に顔をうずめ、涙を堪える。

そうしていると、休憩終了5分前のチャイムが鳴った。